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オルソケラトロジー

Orthokeratology

オルソケラトロジーOrthokeratology

 

オルソケラトロジーとは

コンタクトレンズ

オルソケラトロジ-とは、就寝時に高酸素透過性の特殊なハードコンタクトレンズを装着し、寝ている間に近視を矯正する治療です。日中は裸眼で過ごせるため、一般的なコンタクトレンズの装用に不向きなスポーツや格闘技をしている方や、眼鏡の使用をさけたい方などに向いている治療法です。近視の進行を抑制する効果が確認されており、近視をなるべく進めたくないというお子さんにも有効な治療法です。
当院では2010年に治療を開始してから、2020年11月迄に約400名の方が治療を受けられています。近視の進行抑制を目的に10歳〜13歳でオルソケラトロジー治療を始めている方が最も多くなっています。

オルソケラトロジーのメカニズム

コンタクトレンズ

図1

夜寝る前にレンズを装用します。

コンタクトレンズ

図2

就眠時に涙の力で角膜に微妙な変化をさせている状態です。
このコンタクトはとても高度な酸素透過性なので、角膜に対するストレスや刺激、痛みが少ないのも特徴です。

コンタクトレンズ

図3

翌朝レンズを外せば見えるようになって、角膜の変化を維持して日中は裸眼で生活できます。

よくあるご質問Q&A

コンタクトレンズを装着することで、なぜ近視が矯正できるのですか?
人の目のレンズは水晶体と角膜の2種類で構成されています。近視がある方は光が網膜の手前に焦点を結ぶために遠くがぼやけて見えません。凸状の角膜の中央部の形状を扁平化することでレンズ(角膜)を通る光の焦点距離は延びて網膜まで光が届くようになり近視が矯正されます。オルソケラトロジーは高酸素透過性のリバースジオメトリーハードコンタクトレンズを装用し、涙の力を利用して角膜上皮細胞の再配列を起こし、凸状の角膜中央部を扁平化させます。朝レンズを外してもある程度その形状を維持できるため、日中は裸眼で過ごすことができます。
物理的に角膜を削って近視を治療するレーシック手術と違い、オルソケラトロジーは治療を中止すると1~2週間で自然に元の角膜の形状に戻ります。近視の方は老眼の症状が出にくいというメリットもあります。そのメリットを老眼が出る時にまた活かすこともできます。
危なくないのですか?
長期の予後については不明な点がありますが、安全性に関しては通常の高酸素透過性素材ハードコンタクトと同等かそれ以上と言われています。
オルソケラトロジー治療は1962年にアメリカで開始されました。2002年にはFDA(アメリカ食品医薬品局)認可を受けた第三世代のリバースジオメトリーレンズに進化して世界中に広がりました。日本では2009年に厚生労働省に認可され、2017年には「慎重処方」の条件つきで20歳未満も認可対象となりました。日本眼科学会オルソケラトロジーレンズ処方講習会を終了した日本眼科学会認定眼科専門医のみが国の認可を受けた日本製レンズを取り扱うことができます。当院では2009年から認定を受けて実績と信頼性の高い日本製の高酸素透過性素材のレンズを使用して責任をもって治療にあたっています。通常のハードコンタクトレンズと同じように定期的に診察を受けルールを守る必要はあります。
治療効果は何日くらいで得られるのですか?
見え方には個人差があります。初めて装着した翌朝から見えるようになる方もいれば、2~3日かかる方もいます。1週間もすればほとんどの方は終日裸眼で生活できるようになります。近視の抑制効果は見え方にかかわらずどの方も同じようにあります。
通常のコンタクトや眼鏡との違いは何ですか?
近視を矯正して視力を得るという点では同じですが、オルソケラトロジーの違いは「近視の進行を抑制する」点です。オルソ治療をした場合、平均約50%程度近視の進行が抑制されるといわれています。
また、オルソケラトロジー治療に関する費用は医療費控除の対象となります。
花粉症やドライアイでも大丈夫ですか?
オルソケラトロジ-は寝ているときに装着するので可能である場合の方が多いですが、ドライアイやアレルギーの程度によっては難しい場合もあります。まずは診察を受けていただき、治療が可能かどうかご相談下さい。
子供の近視抑制のためにオルソケラトロジーを検討しています。何歳まで続ければいいのでしょうか?
適切な治療開始時期や治療期間は個人差がありますが、近視が進行するのはおおむね7歳から20歳頃までです。その中でもっとも近視が進行しやすい10歳から15歳頃までの間に近視抑制の治療をすることはメリットがあると思われます。年齢の割に近視が強いかどうかが治療開始の基準となります。人によってはオルソケラトロジーだけでは視力が十分に出ない場合もあります。この場合は眼鏡を併用することになりますが、近視を抑制する効果自体に変わりはありません。詳しいことは医師にご相談下さい。
大人でもオルソケラトロジー治療は受けられますか?
大人の場合も可能です。サーフィンや水泳などコンタクトレンズ装用が難しい場合はいい適応かもしれません。ただし必要以上に遠くを見えるようにしてしまうと、老眼の症状が出てくることがあります。見え方のバランスが大切です。詳しくは医師とご相談下さい。

オルソケラトロジー治療の費用

  レンズ名:ブレスオーコレクト(東レ 日本製 厚生省認可レンズ)
治療費の内容 両眼154,000円(税込) 片眼99,000円(税込)
  • 治療開始から3ヶ月間の定期検診料金
  • レンズ代金
  • 初回スターターセット(レンズケア用品一式)
  • 初回目薬代金
以上が含まれております。

※別途、タンパク除去剤と専用ケースの費用 1,980円(税込)が必要です。

保証内容
  • 治療の過程でレンズの度数交換が必要となった場合、
    またはレンズが破損をした場合、購入日から12ヶ月以内のレンズで
    あれば交換無料。(1枚につき、2回まで可能)

※上記以降の交換は実費での購入となります。

※レンズが破損した場合、レンズの破片が半分以上残っている場合のみ適用です。
レンズ汚れは保証対象外。

レンズ
寿命 最長2年(治療を継続する場合は2年以内にレンズの再購入が必要です)
タンパク
除去
1週間に1回必要
紛失・再購入 レンズ代金1枚 49,500円(税込)

※上記の内容は予告なく変更となる場合があります。

   
レンズ名 ブレスオーコレクト
(東レ 日本製 厚生省認可レンズ)
治療費の内容 両眼154,000円(税込)片眼99,000円(税込) 治療開始から3ヶ月間の定期検診料金
レンズ代金
初回スターターセット(レンズケア用品一式)
初回目薬代金
以上が含まれております。

※別途、タンパク除去剤と専用ケースの費用 1,980円(税込)が必要です。

保証内容 治療の過程でレンズの度数交換が必要となった場合、またはレンズが破損をした場合、購入日から12ヶ月以内のレンズであれば交換無料。(1枚につき、2回まで可能)

※上記以降の交換は実費での購入となります。

※レンズが破損した場合、レンズの破片が半分以上残っている場合のみ適用です。レンズ汚れは保証対象外。

レンズ寿命 最長2年(治療を継続する場合は2年以内にレンズの再購入が必要です)
タンパク除去 1週間に1回必要
紛失・再購入 レンズ代金1枚 49,500円(税込)

治療の流れ

※画像は横にスクロールできます。

治療の流れ

※レンズトライアル(予約制、5,500円・税込)は1時間程実際にレンズを装用していただき、適性をみます。
適性があり、ご本人の治療希望があった場合に治療へ進みます。
※オルソ治療開始まで、3回の通院(適性検査とレンズトライアルと装用練習)が必要となります。

※定期検診
①無料期間以降も定期検査が必要となります。検査料金 1回 4,400円(税込)
(原則3ヶ月毎ですが治療経過により短期間での検査が必要な場合があります。)
②レンズケア用品費用がかかります。(3ヵ月で約8,000円~10,000円が目安です。)
③定期検査の受診がない方は、安全のため治療を中止していただく場合があります。

※オルソを完全に中止した場合、他の治療方法についてご相談を承りますのでご安心ください。

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